北国へ

 家主は東京生まれ、東京育ち、大人になってからは北関東に住み、仕事をしています。それなのになぜ、北東北に住むようになるのか、それは偶然なのですが、でもそこには何か必然のようなものが流れているのかな、と思います。

 あれは、伝書鳩に夢中だった中学生の頃です。自分の家はアパートで伝書鳩が飼えません。友達が飼っていたのです。友達の鳩がレースに出るのを手伝ったりしていました。うらやましかったのでしょうか、夢を見ました。自分の家は大きな湖の近くにありました。庭はかなり広くたくさんの木が植えられ、たくさんの小鳥が棲んでいました。毎日毎日、思う存分小鳥とお話ができたのです。家の近くの湖から町中へ続く坂道にはバスが通じています。バス停に立ってバスを待っている自分が見えます。そんな夢を何度か見ました。

 後年、旅行で東北に来る度に、東北が好きになっていきました。東北に何度も通うようになりました。景色が美しいのです。湖が美しいのです。森が深いのです。森にはたくさんの小鳥がいます。
 東北の山にも登りました。八甲田、八幡平、早池峰……。山には花がいっぱいでした。
 大人になって、中学生の頃夢で見たことを追体験していたのでしょうか。もしかしたら、夢の中の湖は十和田湖であったのかもしれません。

 そんなこんなで、北東北に住むようになるのです。川のほとりの古民家が終の棲家になるのでしょうか。

                 ♪  北国へ   ♪             
                雲は流れて北国の空へ
                時は流れて川のほとりに 

                思い出はみんな南の空に
                思い出はみんな残してきた

                雲は流れて北国の空へ
                時は流れて川のほとりに

 曲をつけて口ずさみ、ちょっぴり「秋の日のヴィオロンのためいき」の感傷に浸っている一日です。

     PDR_0567.JPG




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