屋根の塗り替え

 ゴミに埋もれ息絶え絶えの家が、新しい家主になり、少しずつ息を吹き返してきました。もともと素性はいい家なので、きれいに磨けば、美人美男子になるはずです。でもまだ、道のりは遠く、気がつくと「線路は続くよどこまでも……」と歌いながら、ゴミを片づけている家主がいるのです。

 いつも、親身になって相談にのってくれる設計士のOさんが「屋根にさびがきている。早めに塗り替えた方がいい」と、言われました。「さびの部分から雨漏りが広がる。」そう言われて見てみると、トタン板に茶色い波模様のような跡が付いています。少しずつ快復してきた家が、冷たい雨のしずくで風邪を引くと大変です。大ごとにならないうちに屋根をペンキで塗り替えることにしました。

 本当はトタン屋根の下に眠っている藁葺き屋根に息を吹きかけてあげたいのですが、いろいろ調べてみましたが、とてもとても手が届きません。経済が破産してしまいます。夢はまたの機会にして、ペンキを塗ることにしました。
 北国なので暖色がいい、周りの家との調和も考えて赤系統の臙脂色にしました。雪が自然と落ちるように、屋根の傾斜が急です。素人の手には負えないので、業者に頼むことにしました。
 ただペンキを塗るだけと思っていたら、洗ってからさび止めを塗るとのこと、このさび止めの質と量で後々の屋根の持ちが違うとのこと。知らなかった。南側だけでなく、全面さび止めを塗ってもらうことにしました。大屋根なので塗る範囲も広く、痛い出費です。

 でも、きれいになるのは気持ちいいです。若返り元気になった屋根を見て、自分もこの先しばらく続く改修に向けて、力をもらえたのです。これからもゆっくり、少しずつ楽しみながら、片付けと改修を続けます。
 「線路は続くよ、どこまでも……」
       
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いとまたろう

はじめまして。立派なお家ですね。
わが家も最初ゴミだらけで、布団を敷いて寝られるようになるまで、3か月かかりました・・。最近ようやく古い家の暮らしを楽しめるようになった感じですが、修理とゴミ掃除に終わりは無いように思う今日この頃です・・。
by いとまたろう (2009-10-05 09:34) 

kido_azusa

こんにちは
何か、お仲間のようなブログに出会いました。我が家は、古民家改修ではないのですが、古民家材を活用しました。ブログを読ませていただき、日本建築・住まいの心地よさを味わわせていただきます。どうぞよろしく。
by kido_azusa (2009-10-05 12:05) 

okin-02

始めまして、
我がブログに訪問 nice!有難う御座います。
我が町や近隣の暮らしや文化を紹介してますが、
お暇な時は又、遊びにお出で下さい、是からは時々
お邪魔させて頂きますので宜しくお願いします。

by okin-02 (2009-10-06 14:54) 

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