春は手の内に

穏やかな日があったかと思うと、吹雪く日もあり、北国の早春は、気まぐれの季節、目まぐるしく天気が移り変わります。

例えば先日、朝は晴れてのち曇り、午後は雨のち雪、夜はまた晴れて、五日の月が煌々と照っていました。雨はたちまち雪になり、雪はたちまち雨になりますが、それでも、雪ではなく雨が降る時節になりました。長く厳しい冬が終わろうとしています。

雪が解けて庭が鹿の子まだら模様になり、庭にできたあちこちの小流れは、一筋の小さな流れとなり、川沿いの桂の株もとから川へ流れ込み、その川は濁り水となって勢いを増して下っていきます。

雪の中から、枯れずにじっと春を待っていた万年青(おもと)や菫(すみれ)の葉が緑の顔をのぞかせています。

裸木の楓や桂の高枝がまぶしいほどの青空に映えて、まるで眠りから覚めて伸びをしているようです。コガラやシジュウカラが、鳴き合いながら桂の枝々を飛び渡り、もう春は、手の内にある、そう思えるようになりました。

去年の、どこもかしこも圧倒的な春、うららかな春、の情景が脳裏をよぎります。待ち遠しい春がすぐそこまで来ています。

あんなに雪があったのに、その時は雪が解けるなど想像できないのですが、毎年春には必ず雪が解けるという経験知があるから、私たちは厳しい冬をやり過ごすことができます。そう、どんなに深い雪であっても、やがて雪は解け、春はやってきます。そして今年もこうして雪が解け、春がやってきました。


「おもひでぽろぽろ」の主題歌「愛は花、君はその種子(たね)」の歌詞の一節から。

長い夜 ただひとり
遠い道 ただひとり
愛なんて 来やしない
そう おもうときには

思いだしてごらん 冬
雪に 埋もれていても
種子(たね)は春 おひさまの
愛で 花ひらく

原題「The Rose」で見てみましょう。

When the night has been too lonely
And the road has been too long
夜がずっとさみしいとき
そして、道がずっと長いとき

And you think that love is
only for the lucky and the strong
そして愛は
運のいい人や強い人だけものだと思うとき

Just remember in the winter
Far beneath the bitter snow
冬のつらく深い雪の下を
思い出してごらん

Lies the seed
That with the sun's love, in the spring
Becomes the rose
種はそこに居て
春のお日様の愛で
バラの花になる


その春に、今は雪に埋もれていても、互恵社会の種はやがて芽をだし、いつしか花開くことを夢見て、縄文のうずまき社が歩きはじめます。

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