夏野菜固定種

今年も種から夏野菜の苗を育てました。トマト5種、ナス2種、キュウリ2種、ピーマン、南部ナンバン、タカノツメ、オクラ、鶴首カボチャ、夕顔、ニガウリ、へちま、オクラ、ズッキーニ、青紫蘇、エゴマ、バジルなど、全部F1ではない固定種です。岩手県には伝統野菜の岩手みどり豆と黒豆の雁喰(がんくい)豆があり、それも畑に蒔きました。すでに双葉が出て30センチほどに育っています。

種は自家採取のものもありますが、買い求めたものもあります。畑が相当広くないと、他の種類と交雑しますので、自家採取はなかなか難しいのです。苗床やポットに種を蒔きましたが、青紫蘇とバジルの芽が出なかったり、野ネズミがカボチャの種とトマトの芽を齧ってしまったりして、蒔き直しをしました。その後は順調に芽が出て育ちました。

それにしても一粒の小さな種から芽が出て大きくなって実をつける、その生命力の偉大さにはびっくりします。ゴマ粒ほどの種から育てると、それが実感できます。伸びようとするいのちの力の大きさと言ったら、.それは驚愕に値します。農薬を使わなくても、野菜が種から育ち、実をつけるのを目の当たりにすると、いのちや身体へのゆるぎない肯定感が広がります。本来人の体だってそんなヤワではないはずです。野菜が薬漬けで育てられる社会は、人の体も薬漬けになります。種が遺伝操作される社会は、必ず人の体も遺伝子をいじくられます。人の脳の暴走に歯止めをかけ、「科学」との程よいつきあい方を知っていきたいものです。そのためにも自然から学ぶことはたくさんあるのです。

種は自然からの贈り物です。それに手を加えたからと言って、今はそれが当たり前になってしまいましたが特許を取って独占する、それは不遜なことです。人はそもそも種そのものは作れないのです。自然からの贈与であった種を人が少しばかり手を加えたからと言って勝手に種苗法などの法律で縛るのは納得がいきません。

また、昭和27年から種子法でずっと守ってきた優良な種、それが「自由」「選択」の名のもとに廃止され、種の保存が危うくなってきました。声高にあるいは執拗に自由や選択が叫ばれるとき、私たちは、その「自由」や「選択」を疑う必要があります。あるところから圧がかけられていることが多いのです。

「よいものはカタツムリのように進む。」これからも無農薬で、遺伝子操作されていない固定種の野菜を育てていきたいと思います。

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