新しい住人

 6月のことです。いつも声をかけて面倒を見てくれるTさんが、蜜蜂が巣を作ってる、と教えてくれました。

 見に行くと、なんと縁の下に、アブのような蜂が、家の土台の柱のわずかな隙間から何匹も何匹もせわしく出入りしています。日本蜜蜂です。巣そのものは奥にあるので見えませんが、働き蜂の名のごとく、休むことなくせっせと縁の下の巣に蜜を運んでいるようです。
 蜜蜂が家の中に入って来るので、近くの板戸は開けられませんし、草刈りに少し気を使いますが、我が家の新住人、歓迎です。

 西洋蜜蜂の集団逃避行が世間を騒がせているのに、我が家は反対です。蜜蜂のほうからわざわざ来てくれるのですから。この辺りの自然の豊かさがわかります。
 農薬に敏感な蜜蜂です。新住人のためにも、せめて我が家の敷地内は、無農薬を通していきたいです。

 「けなげに、よく働くなあ。」「蜂蜜、お裾分けしてもらえるのかな。」「女王蜂のお顔はいつか拝見できるのかな」などと、思いを巡らしながら、今後の蜜蜂との「交遊」を楽しんでいきたいと思います。
そして、近い将来に蜜蜂を飼ってみたいなあ、と夢見ています。もちろん、日本蜜蜂をです。

 明治の初めに西洋蜜蜂が入ってきて、蜜の量が日本の蜜蜂より4、5倍も多く採れ、採蜜の手間も簡単なので、あっという間に全国に西洋蜜蜂が広まったそうです。けれでも、蜜の量は4分の1ほどで、巣止まりが難しくて、蜂蜜にするのにやっかいでも、日本蜜蜂を飼ってみたいのです。
 冬の寒さに強い、スズメバチに強い、病気にも強いし、薬もいらない、性質はそれなりにおとなしい、癖はあるが濃厚なおいしい蜂蜜が取れるし、何よりも日本の生態系をこわさないのですから。
 自分の手で作ってみたい、自分の手で育てて見たい、作ることに育てることに飢えている家主なのです。
 
 10月になり、蜜蜂の活動も一段落、縁の下から出入りする蜂の数もめっきり減ってきました。今まで貯めた蜜でこれからの厳しい冬に備えます。春、暖かくなり、花が咲き出すまで、働き蜂もしばしの休憩です。ごくろうさま。

      PDR_1023.JPG
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