竹藪から竹林へ

 川と家を挟んで竹藪があります。真竹と篠竹(篶竹?)が密生しています。ビニール袋と廃材、腐りかけた竹、伐った竹が山のように積まれていて、中に入れませんでしたが、ゴミと竹を片づけ、一応入ろうと思えば中まで入れるところまで辿り着きました。でも、まだ藪です。竹が上下左右に暴れるがごとく密生し、いまだ荒れている竹藪です。整然とした竹林にしたいのですが、時間がかかりそうです。

 中国の竹林の七賢は世俗を離れて、竹林で酒を酌み交わし、老荘の哲学を語りました。酒を酌み交わさなくとも、哲学は語らなくとも、せめて竹林の中を気持ちよく歩けるぐらいにはしたいと思います。

 そして、「野山に交じりて竹を取りつつ、よろづのことの使ひけり」の竹取物語に登場する家具作りの職人、竹取の翁のように竹をもっともっと生活の中で、使っていきたいです。
 竹籠、竹笊、竹箒、竹笛、釣り竿、魚籠(びく)、竹箸、花入れ、竹垣など昔から日本人は、竹を使っていろいろな生活道具を作ってきました。竹の子も美味です。竹の子はお店でお目にかかりますが、竹製品はあまり見かけなくなりました。庶民が使える、安くて使い勝手のいい国産竹製品が少ないのです。もったいないです。

 竹を使えば、竹林は手入れされますが、今は竹は無用の長物、邪魔なものです。荒れている竹藪が目立ちます。我が家の竹藪も然りです。日本には竹があり余っていて、竹資源が枯渇することはないのですから、竹をもっともっと使って、手入れの行き届いた嵯峨野のような竹の美林が増えることを願っています。「松竹梅」のお目出たい木?でもある竹の価値を今一度見直していきたい、と思います。

  幸い、岩手県の一戸町の鳥越地区には、鈴竹(篶竹)で作る美しい竹籠や竹笊があり、江戸時代以前から続く伝統工芸が残っています。庶民が普段使いに利用できるように応援していきたいです。

 風が強い日でも、風は竹林の上を通り過ぎ、竹林の中は別の世界が広がっています。我が家の竹藪がきれいになったら、風のざわめきを聞きながら外とは違う竹林の世界で、何をしようか楽しみにしています。
 一つ決めていることがあります。、竹林でキノコの栽培をしてみたいな。キノコ好きの家主は、まずは原木椎茸、ヒラタケ、ナメコはぜひにと思うのです。風流よりもまずは食料の確保からです。

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