初夢宝船

昨日は太陽が生まれ変わり、月が生まれ変わり、そして人もまた生まれ変わる日、 月暦(旧暦)のお正月、一月一日です。

毎年お正月には若水を汲み、それを戴き、水の神様のあらたかな霊力を得て若返り、こうして今日という日まで生きながらえることができました。

家主は宗教には疎いのですが、それでも祈りはいつも心の裡にあり、新しい年はじめには祈ることが多くあります。

巨木の桂や板屋楓に祈りをささげ、これからの行く末を見守ってもらいます。また、近くの阿弥陀堂に詣で、家族や人々の平安を祈ります。

祈りは家主の心に安寧を与えてくれます。そして、ゆっくりとした時の流れを与えてくれます。

思うに生活の中の時間には、一つはあわただしく過ぎ去っていく時間、もう一つはゆっくりと流れていく時間、その2種類があるようです。

ゆっくりと流れる時間は、普段見過ごしている小さなものを家主に気づかせてくれます。

例えばそれは、雪の中から背伸びをしている、おんこ(イチイ)の若木だったり、裏庭につけられた、けものの小さな雪の足跡だったり、米麹から作る甘酒のおいしさだったり、暮らしの中の何気ない小さな思考だったり、するわけです。そういう小さな喜びに気づかせてくれるのは、ゆっくりとした時間の中に家主がいるときです。

小さな気づきの積み重ねが、幸せにつながっていくのでしょうか。

壮大な銀河宇宙の理の中の小さな気づきを、これからも重ねていけるように、ゆっくりとした時間を大事にしていきたいと思います。

そして、いのちの今あることに感謝し、新しい年をお祝いしたいと思います。

今年はどんな一年になるのでしょうか。去年の月暦(旧暦)七月一日に縄文のうずまき社は小さな産声をあげました。そして、地域の人たちや応援してくれる人たちに育てられながら、独り立ちができる日を迎えようとしています。いよいよ今年の月暦三月三日(西暦4月12日)の金曜日に歩きはじめます。

今日は旧暦の一月二日。墨人、鳥井美知子さんのひらがな回文、なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな(長き夜の 遠の眠りの みな目覚め 波乗り船の音の良きかな)、のもつ呪能(じゅのう)にあやかり、初夢宝船に乗ってみなさんのもとによいことがたくさん運ばれてくることを祈りつつ、春の到来を喜び合いたいと思います。

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